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ラブライブ!×遊戯王

遊戯王サンシャイン!! 第2話

デュエルディスクを手に入れろ!

ちゃんわた / 2026-07-17 / 17,297字

この作品は「ラブライブ!×遊戯王」の非公式ファン作品です。原作の権利者・関係者とは一切関係がありません。作品世界の権利はすべて原作の権利者に帰属します。


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  第二話『デュエルディスクを手に入れろ!』

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-浦の星女学院 二年生 教室-

ガヤガヤ…ワイワイ…

千歌「う~ん」

曜「このカード外しちゃえば?」

千歌「ダメ」

曜「えぇ〜」

ガラガラ…

梨子「おはよ~」

千歌「あ、梨子ちゃんだ」

曜「おはよ」

梨子「千歌ちゃん、曜ちゃん、おはよう…って朝から何してるのよ」

千歌「曜ちゃんに貰ったカードでデッキを組んでいるのだ!」

曜「まぁ素人っぽくて結構難航してるけどね、はは」

梨子「へ~、そうなの」

千歌「そうだっ!梨子ちゃんもこの新しく構築したデッキで一緒にデュエルしない!?これでどれくらい動けるか試したいしさ~!」

曜「さっき一回私に負けたけど、そのままでいいの?」

千歌「いいのっ!」

梨子「あの」

千歌「はい?」

梨子「…昨日、私の言ったこと忘れたの?」

千歌「え?」

曜「あっ」

梨子『入部はしてあげる…でも、デュエルはしないわ』

曜「だったよね…確か」

梨子「そうよ」

千歌「入るって言ってくれたから、てっきりデュエルしてくれるのかと思ってたのに…」

梨子「…」

千歌「協力してくれるってのは嬉しいけどさ…はぁあ~」

曜「まぁまぁ千歌ちゃん、今は人数不足で部にさえなってないんだから、入ってくれるってだけでも十分だと思わなきゃ」

千歌「そうだよねぇ…でもなぁ、セコンドかぁ」

梨子「そう、私は貴女達がプレイしたりデッキを構築する時に横でアドバイスをする役割”セコンド”をやるわ、約束は守ってもらわなきゃ協力はできない」

千歌「うーむ」

曜「基本的に地区大会は三人一組だからね、これなら参加できなくはないけれど…?」

梨子「あぁそうそう、もし貴女達のどちらかが負けたらその時は」

千歌「その時は!?」キラキラ

梨子「不戦勝で相手に譲ってあげてくださいな」

千歌「だぁ~っ!?」バタン

曜「そこまで頑なに断るなんてさ、何か訳ありってこと?」

梨子「えっ、ま、まぁ」

曜「…」

千歌「?」

梨子「え、えぇと、それで?大会に出場するのよね?」

千歌「うん!そうだよっ!」

曜「大会大会…となると、まずは近所で行われる沼津の公式地区大会からだよね、兎にも角にもデュエリストレベルを上げなきゃ」

千歌「えっと確か、デュエリストレベルはチーム戦の地区大会をベスト3まで勝ち残って初めて付けられるものなんだよね」

曜「そう、デュエリストレベルは一位入賞で10ポイント、二位入賞で5ポイント、三位入賞で1ポイント貰える」

千歌「これが15ポイント貯まると、晴れてスクールデュエリストとして登録できるんだっ!」

曜「そうそう!」

梨子「なるほど、まずは小さい大会に出て、ポイントを稼ごうってことなのね…よく調べてるじゃない」

千歌「…って、ダイヤさんが!」

梨子「え?」

用「えっと、うちの学校の生徒会長さん『黒澤ダイヤ』さんがね…結構詳しくて『静岡のスクールデュエリストとしてそれくらい当然の知識ですわっ!』って教えてくれたんだ」

梨子「そ、そうなのね」

千歌「よーし、そうと決まれば大会に向けてレベル上げ頑張らなきゃっ!やるぞーっ!」

曜「ヨーソロー!」

梨子「ふーん…それで貴女たち、デュエルディスクはあるの?」

千歌「デスク?なにそれ?」

梨子「……は?」

千歌「え?」

曜「…あぁっ!?」

千歌「えっ、曜ちゃん?」

梨子「大会の出場には、デュエルディスクが必須でしょ?」

曜「ごめん千歌ちゃん、言い忘れてたよ…最近のデュエリスト関係の公式大会は地区大会でもカテゴリーが分けられてて、高校生以上だとデュエルディスクを使ったVRデュエルが主流になるんだった…!」

千歌「ぶっ、ぶいあーる?」

曜「ええと、つまり…最近の大会は昔と違ってデュエルディスクっていう道具を使わないと出場できないんだ」

千歌「へぇ~、そうなんだ!VRだかPRとかわかんないけど、そんなの買って参加しちゃえばいいんでしょ?どこで買うの?」

曜「電化製品だから駅に近い家電量販店なら売ってそうだけど…」

千歌「じゃあ放課後さっそく買いに行こう!沼津駅に確か電気屋さんがあったから」

曜「えぇっとね」

千歌「幾らぐらい?カード1枚の値段からすると3000円くらいかなぁ…ちょっと厳しいけど、お小遣い前借りでっ!」

梨子「そうねぇ、一般的なものだと安くても20万はするわね」

千歌「…へ?2万円?」

梨子「20万」

千歌「…に、ににに20万!?」

梨子「そうよ、デュエルディスクは繊細な電子部品の固まりだし、軽くパソコン一台分くらいの値段はあるんじゃないかしら?」

曜「聞いたことあるかも…他の学校でもまずスクールデュエリストとなるための壁、それがデュエルディスクの購入だって」

梨子「部費で落ちないの?…あぁ」

曜「そう、まだ部として申請できる人数には達していない…自腹切るしかないね」

千歌「にしても高すぎるよ~…そうだっ!梨子ちゃんて東京でデュエリストだったんだよね!?貸してもらうなんてことは~?」

梨子「私は完璧に引退する予定だったから下取りに出しちゃったわ」

千歌「うそっ!?うう…あっ、曜ちゃんは!?曜ちゃんは持ってないの!?」

曜「ごめん、流石にもってないかなぁ」

千歌「ど、どうしよう…お小遣い何ヶ月分くらいになるかな」

梨子「その頃には卒業してそうだけどね」

曜「ははは…」

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-夕方 砂浜-

ザザァ…ァアン

曜「どう?この中古品とかは」

梨子「うーん、安くても15万はしちゃうわね」

曜「まぁ無理もないか、中古でも最新技術を使った人気商品だし…あれ、千歌ちゃん?」

千歌「ううう…20万、20万かぁ」

曜「あんな遠くでいじけてる…千歌ちゃん!あんまり波打ち際で座ってると足濡れるよっ!」

千歌「はぁあ~」

梨子「…これはもう事実上の解散かしら」

曜「儚かったね…」

???『お困りデェースか…?そこの少女よっ!!』

千歌「えっ、だ、誰!?」

梨子「あ!あれ!あそこの海の家の屋根に黒マントを付けたっ…ええと」

???「とうっ!」ダッ

…グキッ!ペシャッ

???「アウチッ!?」

ズザザッ

曜「屋根からジャンプして思いっきり顔面からコケた!」

梨子「痛そう…」

千歌「だ、大丈夫ですか?」

???「オフコォオオオ〜スッ!!」

シュババッ!

梨子「きゃっ!?」

…ザッ!!

マリー仮面「ワタァ~シはマリィ仮面ッ!」

千歌「ま、まるぃ〜仮面?」

マリー仮面「ソ!全ての悩めるスクールデュエリスト達の味方!強大なる壁!そして愛と勇気の親善大使デェ~スッ!」

曜「(なんだかめちゃくちゃ怪しい人が来たぞ…!)」

梨子「(あれはダークネスの仮面(※遊戯王GX参照)ね…あんまり関わらない方が良い気がしてきたわ)」

マリー仮面「そこのアナタ!」ビシッ

千歌「えっ…わ、私?」

マリー仮面「そうアナタッ!アナタから素晴らしく香ばしいデュエル臭がしマース!」

千歌「えぇえ!?わ、私ってそんな変な臭いがするの!?」クンクン

梨子「いや、たぶんその”臭い”とかではないわよ」

マリー仮面「先程から話は聞かせてもらいまシタ!何でもデュエルディスクが欲しいとか何とかカントカ」

千歌「え…あっ!そ、そうなんです!デュエルディスクがないと…私達はスクールデュエリストのスタート地点にも立てないんですよぉ」

マリー仮面「ナルホドナルホド、でぇは」

マリー仮面「ワタァーシにデュエルで勝てたらこの最新型デュエルディスク…」

マリー仮面「いいえ、この超最新型『デュエルドライバー・スプラッシュ』をプレゼントしマース!!」カチャッ

曜&梨子「なっ!?」

千歌「えぇええ!?それほ、ホントですか!?」

マリー仮面「オフコース!!」

千歌「やったぁあああっ!」

梨子「ちょ、ちょっと…!」

千歌「え…どうしたの梨子ちゃん」

梨子「何か流れであの人とデュエルすることになってるけど…本当にやるの?なんか怪しいし危なそうなんだけど」

千歌「でもあのデュエルディスク見て!ホラ、凄く綺麗だし新品みたいだし使えそうだよ!」

梨子「モノの品質のことを言ってるんじゃないわよ!人が怪しいって言ってるの…覚えてないの?デュエルディスクは最低20万はする高額商品なのよ…それをたった1デュエルで譲るなんて!」

千歌「で、でも今は他に良い方法がないし…」

曜「…梨子ちゃん」

梨子「え?」

曜「捉えようによっては、これはチャンスかもしれない」

梨子「よ、曜ちゃん!?」

曜「私達は今デュエルディスクを持っていなくて困っていた、でもここで勝てたらあれが貰える…でなきゃスクールデュエリストの大会へ出場できないのは確か、だよね?」

梨子「そ、それはそうだけれど…」

曜「千歌ちゃんのお小遣いに私達のお小遣いを上乗せしても届かないくらいだから、これは千載一遇のチャンス、だよね…?」

梨子「うーん…って、なんでサラッと私のお小遣いも入れてるのよっ!」

曜「で、どうする千歌ちゃん、やる?…それとも、やめる?」

梨子「ちょっと!!」

曜「名指しされたのは千歌ちゃんだよ」

梨子「ぐっ…!」

千歌「…」

曜「千歌ちゃん」

千歌「…やる、やるよ私!ここでやらなきゃ、前に進めない!!」

梨子「え、えぇええ~…?」

曜「ふふ、だよねぇ」

梨子「そういう台詞はもっと確証を持った場面でするべきだと思うのだけれど…」

マリー仮面「…それで?どうデスか?覚悟は決まりマシタか?」

千歌「やります!やらせて下さいっ!」

マリー仮面「グッド!」

ザッザッザ…

千歌「…」

曜「千歌ちゃん、デッキはどうするの?」

千歌「大丈夫!この曜ちゃんから貰ったデッキがあるから…」

曜「それって、学校で組んでたデッキ?」

千歌「うん…!」

曜「それは練習用のデッキだし、それだと恐らく勝てないから…このデッキ、使って」スッ…

千歌「このデッキは…?」

曜「私のデッキ、少し古いかもしれないけれど…たぶんこれなら」

梨子「でも千歌ちゃんは初心者なんでしょ?慣れてるデッキで闘った方が良いんじゃないのかしら?」

曜「ううん、千歌ちゃんのデッキは本当に初歩の初歩デッキだから、現状のデュエル環境ではまともに戦えないと思う…それに、大丈夫、このデッキの本質をきっと千歌ちゃんなら理解してくれる」

千歌「本質…?」

曜「そう、このデッキの本質はね…『結束』」

千歌「結束…」

梨子「は?」

曜「それだけ!あとは使っていくうちに分かるよ、千歌ちゃんならね」

千歌「…」

梨子「は、はぁ!?」

曜「大丈夫だって!千歌ちゃんはこういう時にはめっぽう強いからさ!」

梨子「え?何?…何の根拠もないのに!?そんな説明だけで!?」

千歌「わかった!」

梨子「ち、千歌ちゃん!?」

千歌「梨子ちゃん、大丈夫だよ!曜ちゃんが信じたデッキを私は信じる、曜ちゃんが信じた私を信じる!」

梨子「何その理論!?」

曜「あれれ〜?梨子ちゃんセコンドを所望した癖に気になっちゃうの〜?」

梨子「せ、セコンドだからでしょう!?」

曜「はいはい」

梨子「はいはいじゃないわよっ!!」

千歌「あれ?マリー仮面さん?」

マリー仮面「さささ、それじゃあ早速これを腕に~…」

カチャカチャ…

千歌「えっ、もしかしてデュエルディスク貸してくれるんですか!?」

マリー仮面「モッチロン!このディスク…ノンノン!デュエルドライバーのテストも兼ねてるしね!よいしょっ!」

ガチャッ

マリー仮面「完成〜!」

千歌「おぉー!カッコいい!それに軽い!」ジャキン

マリー仮面「そうでショウそうでショウ、でーもっ」

マリー仮面「負けたら貴女のデッキ…それもろとも返して貰いマース!!」

全員「へ?」

マリー仮面「ってことで、OK?」

千歌「ちょっ、えぇええ!?そんなの聞いてないですよ!?」

マリー仮面「私はこのデュエルドライバーを賭ける、アナタにはそのデッキを賭けて戦って貰うってことデ〜ス!」

千歌「そ、そんな…!」

マリー仮面「この一度しかないであろう今の貴女には喉から手が出る程の重要なチャンス…モノに出来なければデッキなんて持っていても仕方ないでショ?」ニヤ

千歌「…!」

梨子「ちょ、ちょっと!野良試合でのアンティルール(賭け試合)は禁止されてるはずよ!それに…そのカードは曜ちゃんのカードでしょ!?」

曜「千歌ちゃん」

梨子「よ、曜ちゃん…?」

曜「やめる?それとも、やる?」

梨子「ちょっと曜ちゃん!!いくら千歌ちゃんを信じてるからって…!!」

千歌「…曜ちゃん」

曜「うん」

千歌「ごめん、挑戦させてくれないかな」

曜「…」

千歌「…」

曜「私は最初から覚悟してたからね、いってらっしゃい!」

梨子「!!」

千歌「…絶対に勝ってくるから、待ってて!」

ザッザッ…

梨子「…曜ちゃん、貴女それでいいの?」

曜「千歌ちゃんが言うのなら、私はそれに賭けてみるよ…それに」

梨子「?」

曜「私は何も考えていないわけじゃないよ…千歌ちゃんの本質を考えて、あのデッキを構築して渡したんだ」

梨子「…そ、それって!」

曜「そう、最初からあのデッキは千歌ちゃんにわたすために作ったものなんだ…ま、賭けデュエルに使われる所までは読めなかったけど」

梨子「…!」

曜「私の読み通りなら…」

曜「あのデッキは…たぶん、千歌ちゃんの”とっておき”になるはずだよ」

ザッ…!

千歌「マリー仮面さん!おまたせしました!もう大丈夫です!」

マリー仮面「オケ~イ!バイザーセット!」チャキ

千歌「よーし!…ってエ、ば、バイザー?」

梨子「!」

スタスタスタ…

梨子「千歌ちゃん、ちょっとごめんね…」

千歌「あれ、梨子ちゃん?」

梨子「ええと確かここら辺に…あったあった、これを頭に掛けて」

千歌「何これ、サングラス?」

梨子「これはデュエルディスクから認識された立体映像を認識するためのデバイス”VRバイザー”…これとデュエルディスクを使った立体映像決闘”VRデュエル”…それが最近の決闘方法よ」

千歌「な、何言ってるかさっぱりだけど…さっすが梨子ちゃん!」チャキ

梨子「何だかんだ言ってもちょっと前まではやっていたから…マリー仮面さん、いいですよ」

マリー仮面「オッケーイ!それじゃ!VRビジョン展開!」

ナビ『VRビジョン、投影開始します』

千歌「うわっ!眼鏡が喋った!?…ま、眩しい!」

パァアアア…

千歌「…あれ?何も起こらない」

梨子「デュエルが始まらないと、VRビジョンは投影されないのよ…曜ちゃん、これ」

曜「おっ、ありがと〜…これ、千歌ちゃんと同じようなVRバイザー?梨子ちゃん持ってたんだね」

梨子「こ、これはたまたま持ってたのよ…」

曜「へぇ~」ニヤニヤ

梨子「セコンドだからっ!これでいい!?」

曜「いやいや、ありがとね」

梨子「と、とにかく、これで私達も試合を見ることが出来るわ…!」

千歌「よーし!これで早速デュエルを…」サッ

ナビ『振動感知、デュエルドライバー・スプラッシュ、展開します』

ピピッ!ガシャガシャガシャ!!

曜&梨子「!?」

千歌「うわぁあああ!?何!?何!?…お~!」

梨子「嘘…オートで変形するの!?」

曜「中から透明の板が飛び出してフィールドに変形した…それに」

千歌「とっても…綺麗」

曜「まるで水晶でできてるみたいだ…」

梨子「凄いわ、こんなに透明で薄くて…不安定な形で自動変形してるのに曲がってもしなってもない…こんなデュエルディスク、初めて見た…!」

マリー仮面「ンフフ、凄いデショー!これが我が小原…ゲフン!私が開発した最新型デュッエ~ルディスク…いや、デュエルドライバー『スプラッシュ』デース!」

千歌「スプラッシュ…」

マリー仮面「そう!スプラァーッシュ!!」

曜「…あれって個人の力で開発できるものなの?」

梨子「いや、デュエルディスクはKOMNIA(コムニア)社が最新技術を使って独自開発しているって話だし、ましてや個人に開発なんて出来るはずが…」

梨子「(こんなに精巧なデュエルディスクを作れるなんて…マリー仮面…あなた、一体何者なの?)」

マリー仮面「それじゃあ早速…」

千歌「はい!」

千歌&マリー仮面「決闘(デュエル)!」

 千歌/LP4000 vs マリー仮面/LP4000

梨子「(始まってしまった…)」

曜「頑張れー!千歌ちゃ〜ん!」

マリー仮面「先行は譲りマース!」

千歌「はいっ!「私のターン!ドロー!」シュビッ

千歌「…!」

マリー仮面「さぁ、どこからでもかかって来なサイ!」

千歌「よーし!私は、手札から通常モンスターカードの『E・HERO スパークマン』を攻撃表示で召喚!」ピシッ

ヴォン!フォオオオオ!

E・HERO スパークマン『フゥウン…ハァッ!』ビシッ

LV4 ATK/1600 DEF/1400

千歌「わ、わぁあああああっ!?」

曜「こ、これがVRビジョン…!立体的なモンスターが千歌ちゃんの目の前に現れた!」

梨子「グラフィックの精度も市販品と同レベル、凄い…!」

マリー仮面「フフーン、ビジョン投影用ドライバもバッチリですネ!」

千歌「か…か…」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「か、かっこいい!え!?凄い!ちゃんと出てきたっ!…それに曜ちゃん!何この格好良いカード!?初めてみた!」

梨子「(千歌ちゃんが凄くはしゃいでる…)」

曜「それはね!『E・HERO』シリーズっていうんだ!」

千歌「ヒーロー!?すごーい!」

マリー仮面「…」

マリー仮面「(…HERO、HEROね…フフフ…そうきましたカ…)」

千歌「さらに私は罠カードを1枚伏せて…ターンエンド!」

ヴィーム!!

梨子「なっ!?」

曜「ち、千歌ちゃん…!」

千歌「…えっ!なに!?なんかやっちゃった!?」

曜「ごめんっ!私とのプレイでは指摘してなかったけど、伏せカードの種類は何かなんて相手に言わなくていいんだよっ!」

千歌「えっ!?そ、そうなの?」

梨子「それが速攻魔法カードだったら相手ターンでも使えるし、罠って言う必要はないでしょ!?」

千歌「あぁ!…そっかぁ!しまったあああぁ!」

マリー仮面「お、面白いプレイングネ…でも!先に言っておきまショウ!」

マリー仮面「私には罠は効きまセェエエン!」

梨子「…!」

曜「罠カードが…効かない…!?」

千歌「ど、どういうこと?」

マリー仮面「フフフ、それは見てのお楽しみ…ワタァクシのターンデース!ドロー!」シュビッ

マリー仮面「…フム」

マリー仮面「手札から『古代の機械兵士(アンティーク・ギアソルジャー)』を攻撃表示で召喚デース!」ピシッ

ヴォン!フォオオオオ!

ガシャン…ガシャン…

古代の機械兵士『ギガガ゙…』

LV3 ATK/1300 DEF/1300

千歌「わっ!?な、なんか歯車だらけの機械のロボットが出てきたっ!?」

梨子「あれは…!古代の機械(アンティーク・ギア)デッキ!?」

曜「古代…?ハッ!?」

曜「聞いたことある…とんでもない安定性と変則性を持ったデッキだって…噂では攻撃力3000の超大型モンスターもいるとか…」

千歌「な、なにそれ…超つよそうじゃんっ!?」

梨子「そんな…あのデッキはとても高価で一般的には普及していないデッキなのにっ…!」

千歌「…で、でもそっちの攻撃は1300でスパークマンは1600でしょ?よ、余裕だよ~!」

マリー仮面「ンフフ!マダマダ…更に、私は手札から装備魔法カード『古代の機械戦車(アンティーク・ギアタンク)』を発動!」

マリー仮面「自分フィールド上の機械兵士に装備しマース!」ピシッ

ヴィーム!!

…ガシャンッ!

千歌「こ、今度は歯車の戦車!?」

マリー仮面「このカードは、自分フィールド上に存在する”古代の機械”と名の付くモンスターに装備出来るカードで、その

攻撃力を600ポイントだけアップさせマース!」

キャリキャリキャリ…

古代の機械兵士『ギギギ…』

ATK/1300 ⇒ 1900

千歌「こ、攻撃力がスパークマンを超えちゃった!?」

マリー仮面「スパークマンに攻撃デ〜ス!デストラクション・キャノン!」

『キャリキャリキャリキャリ…』

ズガァアアアアアオン!!

『…グワァアッ!?』

E・HEROスパークマン/撃破

ブォオオオ…!!

千歌「うっ!?…わぁあああああっ!?」

 千歌 LP/4000 ⇒ 3700

ドタッ…!!

曜「!?」

マリー仮面「ワタァシはリバースカードを一枚場に伏せて、ターンエンドデース!」

ヴィーム…!

千歌「…う、うぐぐ」

曜「ちょ、ちょっと!千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「…だ、大丈夫っ!」

曜「そんな…!ただの3D映像なのに千歌ちゃんが転んだ…一体どういう」

梨子「オーバーフィーリング…」

曜「えっ…」

梨子「VRビジョンは視覚と聴覚をそのVR空間そのものに支配された状態になる…つまり、体の五感を握られた状態ね」

梨子「例え、その衝撃が嘘だと分かっていても…そのダメージが視認できる限りは、脳は体中にその情報をフィードバックする…」

曜「…ってことは、思い込みの力で千歌ちゃんは吹き飛ばされたってこと?」

梨子「そういうことね…本来ならそうそう影響される人も少ないんだけれど、たまにああやって影響されちゃう人も居るって話よ」

曜「そ、そんな…じゃあ千歌ちゃんは…!」

梨子「千歌ちゃん!」

千歌「…!?」

梨子「ダメージを受ける時は、必ず目を閉じて!それなら体が吹っ飛ばされるなんてことないからっ!」

曜「なるほど…それなら確かに思い込みの隙は減るはず!」

千歌「う、うんっ!頑張る!…私のターン!ドロー!」シュビッ

千歌「…!?」

千歌「(次は…『E・HEROフェザーマン』!…でも、攻撃力たったの1000!?)」

千歌「もー!格好いいけど、なんでこんなに低い攻撃力なのー!」

梨子「…?」

曜「千歌ちゃん…」

梨子「(まさか、千歌ちゃんはHEROデッキの使い方を分かっていないんじゃ…)」

千歌「ぐぬぬ…しょうがない、ここは!」

千歌「私は手札からモンスターを裏側守備表示で召喚!ターンエンド!」ピシィ

ヴィーム!!

マリー仮面「ほう…?」

千歌「(今私が出したモンスターは『E・HEROクレイマン』!攻撃力は800ぽっちしかないけど、守備力は2000もある!このモンスターなら、あの歯車ロボットはクレイマンを破壊できなくて、マリー仮面さんにダメージが…!)」

マリー仮面「フッフッフ…どうやら千歌サンはHEROデッキをうまく使いこなせていないようですネ…私のターン!ドロー!」

マリー仮面「私はフィールド上の古代の機械兵士をリリースし…」

千歌「リリース!ま、まさか…!アドバンス召喚!」

マリー仮面「『古代の機械獣(アンティーク・ギアビースト)』を召喚デース!」ピシィ

ヴォン!フォオオオオ!

古代の機械獣『ギャオウ!!』

LV6 ATK/ 2000 DEF/ 2000

千歌「うっ…ちょっと怖い…」

マリー仮面「古代の機械獣で裏側守備表示モンスターに攻撃デェース!!」

千歌「き、来た…っ!?」

千歌「(で、でも場に伏せたクレイマンの守備力は2000!これなら何とか防げるっ!)」

マリー仮面「…さらに!リバースカードオープン!」

千歌「!?」

マリー仮面「速攻魔法カード!『突進』を発動!このカードの効果で『古代の機械獣』の攻撃力は700ポイントアップしマース!」

曜「えっ!?」

梨子「伏せカードはブラフ!?罠カードじゃなかった!」

千歌「う、うそおおお!?」

古代の機械獣

ATK/2000 ⇒ 2700

『ガォオオオ!』

ズバッ!

ズガォオオン!

『…グォオオオ!!』

E・HEROクレイマン/撃破

千歌「わっ!?…く、クレイマンが…!」

マリー仮面「ウフフ、これでフィールドがまたガラあきになりましたネ…」

千歌「う~っ!あ!そ、そっか!罠カードがあったんだった!」

マリー仮面「…Really?」

千歌「ダメージステップ後に…罠カード発動!『トゥルース・リインフォース』っ!」

梨子&マリー仮面「…!」

千歌「古代の機械獣は”バトルフェイズ中”に罠カードが発動できない…でも、"バトルフェイズ後"なら発動できる、ですよね!?マリー仮面さん!」

マリー仮面「…その通りデース」

千歌「私はこのトゥルース・リインフォースの効果で、デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する!」

千歌「出てきて!『ヒーロー・キッズ』!」シュビッ

ヴォン!フォオオオオ!

ヒーロー・キッズ『ハァッ!』

ATK/300 DEF/600

千歌「さらに!ヒーローキッズの効果発動!デッキからヒーロー・キッズをもう一体自分フィールド上に特殊召喚!」

梨子「場にヒーロー・キッズが2体…」

曜「もしかして…千歌ちゃん!」

マリー仮面「ターン、エンドデース…」

千歌「私のターン!ドロー!」

千歌「…私はヒーロー・キッズ2体をリリース!そして…手札から、『E・HEROエッジマン』をアドバンス召喚!」ピシィ

ヴォン!フォオオオオ!

E・HEROエッジマン『ウォオオオ…フンッ!』

LV7 ATK/2600 DEF/1800

梨子&曜「っ!!」

千歌「エッジマンの攻撃!いっけぇ!パワーエッジスラッシュ!」

『ハァアアア!!』

シュィイイン…ズバァッ!

『ギガガガァ…!!』

ズガァオンッ!!

古代の機械獣/撃破

マリー仮面「…っ!…なかなかやりマスね…」

 マリー仮面 LP/4000 ⇒ 3400

千歌「やったぁ!このエッジマンの攻撃力は2700!…よーし!やっと強いカードを召喚できたぞー!」

曜「いいぞー!千歌ちゃん!」

梨子「本来のHEROデッキの使い方じゃないけど、ちゃんと戦えてるわね…」

千歌「やったよ!曜ちゃん!梨子ちゃん!こんなに強いモンスターを召喚できたんだよ!奇跡だよっ!」

梨子「(本当に奇跡かもね…)」

曜「…やったね」

曜「(さっきのプレイは本当に凄かった…ちゃんとフェイズの認識もしているみたいだったし…)」

曜「(前まで、ううん、ほんの数分前まではデュエルの初心者だった千歌ちゃんが咄嗟の判断で状況を逆転した…!)」

曜「(やっぱり千歌ちゃんには…!)」

千歌「(よーし…!この調子でモンスターを倒していくぞ!)」

千歌「私は、リバースカードをセットして、ターンエンド!」

マリー仮面「フフフ、中々やりますネ!でも…今までのはまだたったの前菜ってトコデースね…」

梨子「なんですって…?」

千歌「え、ど、どういうこと…?」

曜「まだ本気じゃないってことだよ…千歌ちゃん!気をつけて!」

マリー仮面「メインディッシュはこれからデース!私のターン!ドロー!」シュビッ

マリー仮面「…フムフム、さぁて」

マリー仮面「ワタァシはこれから、このデッキ最強のモンスターを召喚しマース!」

千歌「さ、最強…!?」

曜「そんな…マリー仮面さんのフィールド上には何一つカードがないのに…」

梨子「…甘いわ」

曜「り、梨子ちゃん?」

梨子「古代の機械デッキもそうだけど、強力なデッキっていうのは何よりも展開力自体を指すのよ…たった一枚のカードからでも戦況をひっくり返すことだってあるわ」

マリー仮面「フフフ…貴女のデッキはこのモンスターに耐えられマスか千歌サン?……いえ、千歌っち?」ニヤリ

千歌「…!」ゾクッ

マリー仮面「手札から魔法カード『磁力の召喚円 LV2』を発動!」

マリー仮面「このカードの効果は、手札からレベル2以下のモンスターを自分フィールド上に特殊召喚することができマース!」

千歌「LV2のモンスター…?」

マリー仮面「カモ~ン!『古代の歯車(アンティーク・ギア)』!」ピシィ

ヴォン!フォオオオオ!

古代の歯車『カタカタカタ…』

LV2 ATK/100 DEF/800

千歌「な、なんだ…攻撃力100だけの小さな歯車じゃ…」

マリー仮面「フフ…」

千歌「!?」

マリー仮面「千歌っち…モンスターには必ず、そのモンスターが活躍する場所がありマース」

マリー仮面「場所が違えば当然扱い方も効果も違ってきますネ…私の場合は!」

千歌「…!!」

マリー仮面「一つの歯車が…さらにもう一つ増えマース!」

千歌「えっ…それって、どういう…!?」

マリー仮面「手札からフィールド魔法カード『歯車街』を発動!」

千歌「ふぃ、フィールド魔法カード!?」

曜「フィールド魔法カード…それは、相手だけじゃなくて自分にも効果の影響がある場(フィールド)を展開する魔法カード!」

梨子「カードは相手のフィールド魔法カードゾーンに残り、その効果も永続的に続く…なにより」

曜&梨子「(その効果は大抵の場合、相手の有利になる効果だってこと!)」

ズゴゴゴ…

千歌「うわぁあ!?じ、地震!?」

千歌「地面から歯車がいっぱい出てきた…!?わぁああっ!?」

ズゴゴゴゴゴ!!

ガシャガシャガシャ…!

ズズゥウウン…

千歌「す、砂浜が歯車の街になった…!」

マリー仮面「フフフ…」

マリー仮面「更に!歯車街の効果発動っ!」

マリーカ面「このカードがフィールド上に存在する時、古代の機械と名の付くモンスターのリリースを1体減らすことができるのデース!」

千歌「え…リリースを1体減らす…?」

梨子「場には1体のモンスター…ま、まさかっ!?」

曜「千歌ちゃん!気をつけて!アドバンス召喚が来るよっ!」

マリー仮面「フフ、一つの歯車が二つになったネ…!」

千歌「…!!」

マリー仮面「おいでマセ!ワタァシのデッキのメインディッシュ!」

マリー仮面「『古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)』を召喚デース!」ピシッ

ヴォン!フォオオオオ!

ズゴゴゴ…

古代の機械巨人『ギガガガガ!』

LV8 ATK/ 3000 DEF/ 3000

梨子「で、出た…!」

曜「これが…古代の機械デッキ最強のモンスター…古代の機械巨人!!」

千歌「お、大きい…ってか大きすぎ!!しかも…攻撃…さ、3000!?」

マリー仮面「さっそくいきマース…機械巨人の攻撃!」

千歌「!!」

マリー仮面「アルティメットォオオオ…パーウンドォオオオ!!」

『ギゴゴゴゴ!』『…グワァアアアアア!?』

グシャァア!

E・HEROエッジマン/破壊

千歌「う、うわぁあああああ!?え、エッジマンがっ!?…きゃぁあああ!」ズザザッ…ドサッ

 千歌 LP/ 3700 ⇒ 3400

曜「千歌ちゃん!!」

梨子「っ!?目ぇ閉じなさいって言ったのに!!」

千歌「うっ、ううっ…」

マリー仮面「フフフ、私はターンエンドデース…」

曜「千歌ちゃん!」

千歌「だ、大丈夫だよ…」

千歌「私のターン…ドロー!」

千歌「わ、私は…うぅう…」

千歌「うう、手札には攻撃力も機械巨人には敵わないモンスターばっかりだし…このよくわからないカードばっかりだし…」

千歌「一体どうしたらいいの…?」

曜「…?」

梨子「よくわからないカード…?一体何なの?」

千歌「えぇと…なんかぐるぐるしてるカードなんだけど…」

曜「…!」

梨子「ち、千歌ちゃん!そのカードの使い方は…」

曜「待って!」

梨子「えっ?…な、なに」

曜「…決闘ルールにはこうあるよね、決闘中は第3者の助言を受けてはならないって…」

梨子「で、でも…!あれには曜ちゃんのデッキがかかってるのよ!?もし負けたら大切なデッキを取られちゃうのよ!?」

曜「私は!!」

梨子「っ!?」

曜「…私はどんなときも千歌ちゃんを信じる」

曜「そもそも私は千歌ちゃんに可能性を感じたからスクールデュエリストをやるって決めたの」

曜「そんな千歌ちゃんを信じられなくて…スクールデュエリストをやる意味なんてないんだよ」

梨子「…曜ちゃん」

ズズズ…

千歌「曜ちゃん…」

千歌「(私…何甘えてるんだろ!私っ!う~っ!)」頬パンパン!!

千歌「(しっかりしろ高海千歌!考えるんだ!)」ヒリヒリ…

千歌「(曜ちゃんが考えもせずに効果も何も持ってない、こんなにも弱い通常モンスターだけを入れる訳ない…)」

千歌「(そこには必ず何か理由があるはず…!)」

千歌「…」

千歌「…?」

千歌「(…待てよ)」

千歌「確か曜ちゃんが言ってた…)」

曜『どんなに弱いカードでも、一緒に使うとどんな強い敵だって倒せる時がある、それがデュエルモンスターズだよ』

千歌「(力を合わせる…)」

千歌「(合わせる…一緒にする…?)」

千歌「(混ぜる…あ!)」

千歌「わかったよ曜ちゃん!私!分かった!!」

梨子「!?」

曜「千歌ちゃん…!」

千歌「うん!私のターン!」ザッ…

曜「(気付いてくれたんだね…千歌ちゃん!)」

千歌「…」

曜「(…)」

曜「(でもね、千歌ちゃん…それだけじゃ駄目なんだ…)

曜「(そのデッキには、もっとすごいコンボを備えたカードがあるの…)

曜「(今の状況を覆すにはそれを引き当てるしかないんだ…)

曜「(そのカードを…引きよせられるか…キーカードを!千歌ちゃん!)

千歌「ドロー!!」シュビッ!!

千歌「…!」コクッ

曜「(千歌ちゃんっ!)」

千歌「私は!手札から魔法カード『融合』を発動!」

マリー仮面「OH!」

梨子「千歌ちゃん!やっとHEROデッキの使い方に気付いたのね…!」

千歌「手札の『E・HEROフェザーマン』と『E・HEROバーストレディー』を融合して融合モンスターを特殊召喚!」

千歌「現れろ!『E・HEROフレイム・ウィングマン』ッ!」ピシィッ

ヴォン!フォオオオオ!

E・HEROフレイム・ウィングマン『フゥン…ハァアアッ!』

LV6 ATK/ 2100 DEF/ 1200

曜「…!」

梨子「ふ、フレイムウィングマンですって…!?」

梨子「(そんな…同じ攻撃力でも融合モンスター『E・HEROフェニックス・ガイ』のほうが同じ攻撃力でも破壊耐性があるのに…!)」

曜「梨子ちゃん」

梨子「よ、曜ちゃん!?」

曜「大丈夫だよ…!」

マリー仮面「フフン…せっかく強そうなモンスターを召喚できたところ申し訳ないデスが…そんな攻撃力じゃワタァシの機械巨人には敵いまセェーン!」

千歌「そう…だから」

マリー仮面「…?」

千歌「だから、カードの力を合わせるんだ!」

マリー仮面「…千歌っち?」

千歌「…さっきマリー仮面さんは言いましたよね?モンスターにはモンスターが活躍する場所(フィールド)があるって…!」

マリー仮面「え、ええ…」

千歌「つまりそれは…」

千歌「私のヒーロー達にも活躍する場所があるってことですよね!!」

マリー仮面「場所…フィールド…ハッ!?ま、まさか…!」

千歌「私は!フィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」ピシィ!!

ヴォン!フォオオオオ!

ガシャァアアアン!

マリー仮面「っ!わ、私の歯車街が崩壊していく…!」

ズゴゴゴゴゴゴゴ…

マリー仮面「そ、それに…下からビルがいっぱい生えて…!」

千歌「これが私のヒーローの…活躍する場所!」

ゴゴゴゴ…

千歌「摩天楼!スカイスクレイパー!!」

梨子「摩天楼…スカイスクレイパー…!」

曜「その効果は…場のE・HEROが攻撃する時、その攻撃力を1000アップさせることができる…フィールド魔法カード!」

『フゥウウン…』

ズズズ…

マリー仮面「くっ…わ、私は歯車街の効果発動!デッキから『古代の機械砲台』を特殊召喚っ!」

マリー仮面「(この戦況においてフレイム・ウィングマンとはね…フフフ)」

マリー仮面「(今は防戦しかなさそうデスね…でも、私の手札には『古代の機械合成獣』がありマース!)」

マリー仮面「(このカードの攻撃力は2300…摩天楼のカードは私のターンでは効果が発動しないハズ…!)」

マリー仮面「(そして千歌っちの手札は0枚!次のターンで機械合成獣をアドバンス召喚すればフレイム・ウィングマンは倒せるはずネ!)」

千歌「いっけぇ!フレイム・ウィングマン!古代の機械巨人に攻撃!」

『フン!』ビュオォオオ…

千歌「スカイスクレイパー・シュート!」

『ウォオオオオオ!!』

E・HEROフレイム・ウィングマン

ATK/2100 → 3100

『ハァッ!』『ギガカァ…!!』

ズガァアアアアン!!

古代の機械巨人/撃破

マリー仮面「くっ!古代の機械巨人っ…!」

 マリー仮面 LP/3400 ⇒ 3300

千歌「それだけじゃないよ!」

マリー仮面「っ!!」

千歌「フレイムウィングマンのモンスター効果発動!このカードが相手モンスターを破壊して墓地へ送った時、その相手モンスターも元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

ガラガラガラ…ガシャァアアン!!

マリー仮面「うぐっ!?」

 マリー仮面 LP/3300 ⇒ 200

曜「やったぁ!千歌ちゃん!大ダメージだよ!これで戦局は変わってきたね!」

梨子「いえ…まだよ、まだマリー仮面さんの場にはモンスターが一体、油断できないわ!」

曜「っ!確かに…千歌ちゃんの手札も0枚だし…」

マリー仮面「ふ、フフッ…驚きまシタ…まさか私をここまで追い詰めるなんて…」

千歌「…」

マリー仮面「でーもっ、ここまでのようデースね…千歌っち、次のターンで私もモンスターを召喚させて頂きマース!」

マリー仮面「勿論、フレイム・ウィングマンよりも強いモンスターをネ!!」

曜「…っ!?」

梨子「やっぱり…!」

千歌「…」

マリー仮面「ンフフ、少し勝敗を焦りすぎたんじゃないノ~千歌っち…」

千歌「まだ…」

マリー仮面「え?」

曜&梨子「…!?」

千歌「まだ私のターンは終わってない!リバースカードオープン!」

マリー仮面&梨子&曜「!!?」

千歌「罠カード!『奇跡の軌跡(ミラクル・ルーカス)』を発動!」

梨子「奇跡の軌跡!?」

曜「…あ、あのカードは!!」

千歌「この罠カードの効果は、私のライフポイントを1000払い発動できる!」

 千歌 LP3700 ⇒ 2700

千歌「このターン!私のフィールド上のモンスター1体は一度のバトルフェイズ中に2回まで攻撃することが可能となる!」

マリー仮面「くっ…!?」

曜「…!」

梨子「ま、待って!…奇跡の軌跡の効果で、破壊したモンスターの戦闘ダメージを与えることはできないわ!モンスターは破壊できるけど…」

曜「違う…!」

梨子「!?」

曜「狙いはそこじゃない…この場合、千歌ちゃんが狙ったのは…」

曜「フレイムウィングマンの”モンスター効果によるダメージ”だ!」

梨子「…あ」

マリー仮面「ま、まさか…!」

マリー仮面「そんな…こんなことが!?」

千歌「これが最後の一撃…」

千歌「私の奇跡…見せてあげる!!」

曜「いっけぇええええええええ!千歌ちゃん!!」

梨子「…い、いけぇえええ!」

マリー仮面「っ!!」

千歌「ツインミラクルシュートォオオオオ!!」

『ハァアアアッ!!』

『ギガガァアアア…!!!』

ドゴォオオオオオン!

古代の機械砲台/撃破

マリー仮面「きゃあああああっ!?」ズザザァアアアアッ!!!

千歌「そして!マリーさんには、破壊したモンスターと同じだけのダメージ…500ポイントダメージを受けて貰います!」

マリー仮面「…っ!!!」

『フンッ!』

ゴォオオオオオ!!!

マリー仮面「の、ノォォオオオオ~っ!?」

  マリー仮面 LP/400 ⇒ 0

  勝者 … 高海千歌

千歌「や…」

千歌&曜「やったぁああああ!」

曜「千歌ちゃんが勝った!」

梨子「…まさか融合もまともに把握してないHEROデッキで勝つなんて…それに、あの状況であのカードを引くなんて」

梨子「(なんて引きの良さなの…!?)」

千歌「やった!やったぁああ!やったよ!私、勝ったぁあああ!曜ちゃん!梨子ちゃん!見た見た~!?」

曜「うんうん!やったね!千歌ちゃん!」

梨子「え、ええ…やったわね」

梨子「(…な、なに、この気持ち)」

梨子「(私の中で何か…何か忘れかけてた大切な何かを思い出しそうになる…)」

梨子「(…何か)」

パチパチパチ…

マリー仮面「…さすがデース!やっぱり千歌っちは私の見た通りの素晴らしいデュエリストでしたネ!」

千歌「マリー仮面さん…!」

マリー仮面「では、約束どおり、この最新型デュエルドライバー『スプラッシュ』を差し上げましょーう!」

曜&梨子「!!」

千歌「ほ、ほんとに…?わぁあい!やったぁ!みてみて曜ちゃん!梨子ちゃん!」

曜「ヨーソロー!やったね!」

梨子「凄いわね!ちょっとだけそのデュエルディスク見せてっ!!」ガシッ

千歌「あぁーっ!梨子ちゃんたら!私のスプラッシュ!」

梨子「あとで返すから、ちょっとだけ…ね!へぇ、ここがこうなっていて、こうね!凄いわ…」カシャン

曜「これがデュエルディスクかぁ…ちょっと私にも付けさせて!」

ワイワイ…

千歌「全くふたりとも…あっ」

マリー仮面「ふふ、愉快でいい友人たちネ…」

マリー仮面「…」

千歌「ま、マリー仮面さん?」」

マリー仮面「…オゥ!ソーリーソーリー!他にも渡すものがあったんデース!」

千歌「えぇっ?他にも何かもらえるんですか?」

マリー仮面「オーイェス!はいこれ!」バサァ

千歌「え、何ですかこの紙束…」

マリー仮面「説明書と保証書!それと盗難登録証、修理連絡先と…」

千歌「いきなり現実味のある書類が…」

マリー仮面「まぁ何だかんだ必要なモノだからネ!あとは…はい!特典カード!」

千歌「特典カード?」ピラッ

千歌「…なにこれ?『E・HEROオーシャン』?HEROのカード?」

マリー仮面「フフフ、そう…このカードは貴女に持っていて欲しいの…」

マリー仮面「いつか…このカードを使って戦う時のために…」ボソッ

千歌「…?は、はい」

マリー仮面「…よーっし!」バンバン!

千歌「うわっ…痛いですよぉ~もう!」

マリー仮面「ソーリーソーリー!さ、千歌っち!ぼやぼやしているとあのフレンズ達にデュエルドライバーを取られマスよ~?」

千歌「え…?あ!!ちょっと!ふたりとも!それ私のなんだからねー!!」タッタッタッタ…

マリー仮面「ふふふ…不思議ね」カチャッ

鞠莉「まるで、あの頃の私たちを見ているみたい…」

鞠莉「ねぇ?果南…ダイヤ…」

曜「これでデュエルディスク問題は解決だね!」

梨子「それはいいんだけれど…」

曜「?」

梨子「曜ちゃんはどうするの?デュエルディスク、持ってないんでしょ?」

曜「あっ…」

梨子「ええと、マリー仮面さん、これもう1つ用意できますか…って、あら?」

千歌「あれ?さっきまでそこにいたのに…いなくなってる」

ババババババ…

梨子「ん?なに、この音は…」

千歌「なんかヘリコプターみたいだね」

曜「い…いや、みたいじゃなくて…」

ババババ!!!

梨子「きゃああああああ!?」

曜「め、目の前にヘリコプターがっ!?」

ガーッ!ガコッ!

マリー仮面「ハァ~イっ!」

千歌「ま、マリー仮面さん!?」

マリー仮面「千歌っち!スクールデュエリストの道はまだ始まったばかり!貴方はこのままどんどん精進するのデース!」

千歌「は…はいっ!頑張りますっ!」

マリー仮面「それに…千歌っちのフレーンズッ!」

曜&梨子「…!?」

マリー仮面「千歌っちはまだまだ発展途上っ!しっかりサポート宜しくねーっ!!」

曜&梨子「あ…は、はい!!」

マリー仮面「それじゃ、また会う日までっ!シーユーアゲイーンッ!!」

ババババババ…

梨子「…行っちゃった」

曜「一体何だったんだろね…あの人」

千歌「…」

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  次回!『ファーストコンベンション!』

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