遊戯王サンシャイン!! 第4話
ファーストコンベンション! 後編
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第三話『ファーストコンベンション! 後編』
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ザワザワザワ…
千歌「な、なに…サクラフォルテって…」
梨子「…」
千歌「…梨子ちゃん?」
曜「千歌ちゃん」
千歌「うわわっ!?よ、曜ちゃん!?いつからこんな近くの席に…!」
曜「さっき移動したんだよ…それより、さっきネットの記事を読んだんだけど、梨子ちゃんって去年の東京のレディース杯の優勝者だったんだよ」
千歌「え…えぇえええ!?」
千歌「優勝者…?す、すごいよ!!」
曜「それだけじゃないよ」
千歌「!?」
曜「桜内梨子…デュエリスト登録名、サクラフォルテ」
曜「今年度最優秀との呼び声も高いジュニアデュエリストで殆どのアマチュア戦…中にはプロデュエリストの人達も混じった戦いで、一度も負けなしだったらしい」
千歌「ま、負けなしって…」
曜「更に翌年のレディース杯でも圧倒的な実力で優勝したものの、閉会式のトロフィー授与を避けてそのままま消えちゃったんだって、それが…今年の4月」
千歌「それって梨子ちゃんが転入してきた時と同じ時期じゃ…」
梨子「…それはもう昔の話よ」
千歌「梨子ちゃん…?」
梨子「サクラフォルテは、確かに私のデュエリストとしての登録名だったわ」
千歌「…」
曜「ねぇ梨子ちゃん」
梨子「…なに?曜ちゃん」
曜「このデュエリスト名簿によると、梨子ちゃんのデュエリストポイント、既に100ポイント以上は溜まっているよね」
千歌「ひゃ、ひゃくぅううう!?」
梨子「…ええ、そうね」
曜「スクールデュエリストに登録するためのポイントは既に溜まってたのに…なんでこの大会に?」
梨子「ポイントなんて関係ないわ…それに」
曜「…?」
梨子「言ったでしょ?ポイントも取れないような人達とはデュエルしたくないって…」
千歌「…」
梨子「そういうことよ…貴女たちと一緒にスクールデュエリストとして戦うにしても、ちゃんとしたデュエリストになってからにしようと思ったのよ」
千歌「梨子ちゃん…」
梨子「…無駄話が過ぎたわ、さぁ」
梨子「千歌ちゃん、貴女の輝きを…私に見せてちょうだい!」
千歌「…梨子ちゃん」
梨子「…」
千歌「うん!わかった!」
曜「千歌ちゃん…!」
千歌「何だかよくわかんないけど、頑張る!」
梨子「…」
曜「…」
千歌「…えっ、な、なに…二人ともどうしたの?」
梨子「…ふふっ」
曜「ぷっ…あははははは!」
千歌「えぇええ!?なんで笑うのぉ!?」
梨子「ご、ごめんなさい…悪気があるわけじゃないのよ」
梨子「それでいいのよ、千歌ちゃんは」
千歌「…?」
曜「ふふっ…千歌ちゃんらしいなぁ」
千歌「えっ…」
曜「ううん!とにかく今は精一杯ぶつかって、梨子ちゃんに千歌ちゃんの輝きを見せてあげて!」
千歌「う、うん…!」
曜「(…)」
曜「(そっか…やっぱり梨子ちゃんも私と同じ)」
曜「千歌ちゃんの輝きが見たいんだね)」
曜「(梨子ちゃんに良い変化が起きるといいけど…まぁ今は)」
曜「千歌ちゃんに梨子ちゃん、どっちも頑張れー!」
ワーワー!!
梨子「さぁ…千歌ちゃんのターンよ!」
千歌「うん!!」
千歌「私は…手札から『E・HEROフェザーマン』を攻撃表示で召喚!」
ヴォン!フォオオオオ!
E・HEROフェザーマン『ハァ!』ビシッ
LV3 ATK/1000 DEF/1000
千歌「リバースカードを1枚セットしてターンエンドだよ!」
ヴィーム!
梨子「私のターンね…ドロー!」シュビッ
梨子「…」
曜「(梨子ちゃんのデッキ…)」
曜「(一体どんなデッキなんだ…!?)」
梨子「私は手札から…」
梨子「『レモンマジシャン・ガール』を攻撃表示で召喚!」
ヴォン!フォオオオオ!
レモンマジシャン・ガール『うふふっ!』
LV3 ATK/800 DEF/800
千歌「えぇえ!?何そのモンスター!!かわい…」
曜「ま、マジシャンガールシリーズぅ!?」
千歌「え?」
曜「嘘…あのカードは希少なカードシリーズな筈なのに…」
千歌「えっ…これって希少なカードなの!?マリー仮面さんと同じ…!」
梨子「あんな古臭いカードと一緒にしないで」
千歌「!?」
梨子「この子達はね…ずっと私と闘ってくれた大切なパートナーなの…可愛いからって甘く見ないほうがいいわ」
千歌「…そ、そうなの?」
曜「ごめん…私もよく知らなくて」
梨子「…私はエンドフェイズ時にリバースカードを2枚伏せて、ターンを終了する」
ヴィーム!ヴィーム!
千歌「私のターン、ドロー!」シュビッ
千歌「(…よし!)」
千歌「(梨子ちゃんは攻撃してこなかった…だったら!)」
千歌「手札から、魔法カード!『融合』を発動!」
千歌「(こっちから攻め込むだけだよ!)」
梨子「融合…」
曜「千歌ちゃんが融合モンスターを召喚する…!」
千歌「よーし!」
梨子「この瞬間、リバースカードオープン!」
千歌「えっ…!?」
梨子「永続罠カード『召喚制限-猛突するモンスター』を発動…!この罠カードの効果によって、私の場のレモンマジシャンへ場の特殊召喚されたモンスターは全て攻撃しなければならない!」
千歌「なっ!?」
曜「わざと相手のモンスターを攻撃させるなんて…!」
千歌「でも、なんで…」
梨子「千歌ちゃんの融合召喚は無効にはならないから、続けて?」
千歌「えっ…う、うん…」
千歌「て、手札の『E・HEROバーストレディー』とフィールド上のフェザーマンを融合…」
グゴゴゴゴ…
千歌「『E・HEROフレイムウィングマン』を融合召喚!」ピシッ
ヴォン!フォオオオオ!
E・HEROフレイムウィングマン『ハァアア…フン!』
LV6 ATK/2100 DEF/1200
バッ!!
千歌「え…?ちょ、ちょっと待って!!」
『ハァアアアア!!』
千歌「ふ、フレイムウィングマンが勝手にぃいいい!?」
梨子「それがこの罠カードの効果よ…そして、レモン・マジシャン・ガールの効果発動!手札から魔法使い族モンスターを特殊召喚し、そのモンスターと強制的にバトルさせる!」
千歌&曜「なっ!?」
曜「そうか、これがレモン・マジシャン・ガールの特殊効果!…モンスター効果を誘発させるためにわざと千歌ちゃんに攻撃させたんだ!」
千歌「ま、またモンスターを召喚…そ、それに強制攻撃!?」
梨子「私のカードは…来て!『アップル・マジシャン・ガール』!」ピシッ
ヴォン!フォオオオオ!
アップルマジシャン・ガール『えへっ!』
LV3 ATK/1200 DEF/800
曜「また新しいマジシャンガールモンスターだっ!」
千歌「…で、でも、どんなに希少なカードシリーズでも、攻撃力1200だよ?フレイムウィングマンの方が攻撃力が上だもんねっ!」
梨子「…残念だけど」
千歌「へっ?」
梨子「さっき発動したレモン・マジシャン・ガールの効果は2つあってね…戦闘の代わりをするモンスターとの戦闘時、相手の攻撃力を半分にするのよ!」
千歌「えぇええええ!?」
E・HEROフレイムウィングマン『グッ!?グゥウウ…!』
ATK/2100 ⇒ 1050
梨子「迎撃!アップルバーニング!!」
バッ!!
『やあぁああああっ!』『グワァアアア!?』
ズガァアアアンッ!!
E・HEROフレイムウィングマン/撃破
千歌「ふ、フレイムウィングマンが…わぁあああっ!?」
千歌 LP4000 ⇒ 3850
ズザザザッ…
曜「ち、千歌ちゃん!?また目を閉じないから衝撃が…!」
千歌「う、ううぅうう…」
梨子「立ちなさい」
千歌&曜「っ!」
梨子「千歌ちゃん、貴女のターンはまだ終わってないわ…それとも」
梨子「…もうターンエンド、かしら?」
千歌「っ!」
曜「梨子ちゃん…」
曜「…っ」
曜「立って!千歌ちゃん!」
千歌「よ、曜ちゃん…!」
曜「梨子ちゃんに輝きを見せてあげるんでしょ!?立って!」
千歌「…!」
千歌「うん!」
梨子「…」
千歌「まだ私のターンは終わってないよ!」
千歌「(このままだと、次のターンに梨子ちゃんのマジシャンガール達に攻撃されちゃう!)」
千歌「(ここは…)」
千歌「手札からモンスターを裏側守備表示で召喚…!」
ヴィーム!!
千歌「ターンエンドだよ!」
曜「千歌ちゃん…!」
梨子「…私のターン、ドロー」シュビッ
梨子「場のレモン・マジシャン・ガールをリリースし、手札から『キウイ・マジシャン・ガール』を召喚」ピシィ
『…!』
シュンシュンシュン…
ヴォン!フォオオオオ!
キウイ・マジシャン・ガール『ハッ!』
LV5 ATK/1800 DEF/1200
千歌「ま、また強そうなマジシャンガールモンスターが…」
梨子「更に手札から装備魔法カード『ワンダー・ワンド』をキウイ・マジシャン・ガールに装備」ピシッ
ヒュンヒュンヒュン…パシッ
キウイ・マジシャン・ガール 『フンッ!』
ATK/1800 ⇒ 2300
梨子「この装備魔法カードは魔法使い族モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせるわ」
曜「こ、攻撃力が2000以上に…!」
梨子「その伏せてあるカード…察するに通常モンスター『E・HEROクレイマン』か何かでしょ?」
千歌「っ!」
梨子「少しは学習なさい…キウイ・バーニング!!」
『ハァア!!』
ズガァアアアアンッ!!
『ギャオウ!?』
フレンドッグ/ 撃破
梨子「…クレイマンじゃなかった?」
曜「あっ!あのカードは…!」
千歌「ふふふっ、私が場に出したカードは効果モンスター『フレンドッグ』…このカードが破壊された場合、自分の墓地からE・HEROモンスター1体と融合のカードを手札に加えることができるんだ!」
千歌「私は墓地の融合とフェザーマンを手札に加える!」ウィーン…ガシャッ
曜「おぉっ!うまいよ千歌ちゃん!」
千歌「えっへっへん!」
梨子「…なるほどね、私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」
ヴィーム…
千歌「よーし!私のターン!ドロー!」シュビッ
千歌「…お!」
千歌「私は、手札から『融合』を発動!」
グゴゴゴゴ…
曜「よし、融合召喚だ!今度のモンスターは…」
梨子「…!」
千歌「さっき手札に戻したフェザーマンと『E・HEROバブルマン』を融合!」
千歌「『E・HEROセイラーマン』を攻撃表示で特殊召喚!」ピシィ
ヴォン!フォオオオオ!
E・HEROセイラーマン『ハァッ!』
LV5 ATK/1400 DEF/1000
千歌「…忘れてないよ、梨子ちゃん」
梨子「…?」
千歌「召喚制限の永続罠カードの効果で、強制的に特殊召喚されたモンスターは梨子ちゃんのモンスターに攻撃させられる…!」
梨子「…そうね」
千歌「攻撃はするよ、でもね…」
千歌「梨子ちゃんを直接ね!」
梨子「…っ!」
曜「そう!セイラーマンの効果は自分の魔法・罠カードゾーンにカードが存在する場合、モンスターを飛び越えて、梨子ちゃん自信に直接攻撃できるんだ!」
千歌「いっけぇ!アンカーナックル!」
『ハァアア!』
キャリキャリキャリ…ガシャァアアッツ!!
梨子「くっ!」
梨子 LP/ 4000 ⇒ 2600
千歌「よーっし!梨子ちゃんに大ダメージだ!私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」ヴィーム!
曜「マジシャンガールの効果をすり抜けて攻撃するなんて…凄いよ千歌ちゃん!」
千歌「えっへっへ!」
梨子「…この程度」
千歌「へっ?」
梨子「こんな程度なの?千歌ちゃん…」
千歌「え、えっ…り、梨子ちゃん、何を言って…」
梨子「これじゃ、あの大会のお嬢様共と全くおんなじね」
曜「(お嬢様…?)」
梨子「さっきのターンの融合召喚、私は見逃してあげたのよ…もしかしたら凄いモンスターが出て来るんじゃないかって思ってね…でも期待はずれ」
千歌「そ、それってどういう…」
梨子「…私のターン、ドロー」シュビッ
梨子「私は、手札から速攻魔法カードを発動」ピシィ
千歌「えっ!?そ、速攻!?」
梨子「速攻魔法『ディメンション・マジック』を発動…自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する時、そのモンスター1体をリリースして発動できる」
梨子「私は、アップル・マジシャン・ガールをリリースするわ」
『…』
パァアアア…
アップル・マジシャン・ガール/消滅
曜「じ、自分のモンスターを犠牲にした…!?」
梨子「そして、相手のモンスター…千歌ちゃんのフィールド上のセイラーマンを破壊する!」
千歌「えぇえっ!?」
シュッ…
ズババババ!!!
『グワァアアアアッ!?』
E・HEROセイラーマン/破壊
千歌「せ、セイラーマンが…!?」
梨子「そして手札から、魔法使い族モンスターを特殊召喚させてもらうわね…」
千歌「!!」
曜「(手札からの特殊召喚…ってことは、上級モンスター…?)」
曜「(…ま、まさか!!)」
梨子「私のモンスターは…」
梨子「来て!『ブラック・マジシャン・ガール』!!」ピシィ!!
ヴォン!フォオオオオ!
ブラック・マジシャン・ガール『…えへっ!』
LV6 ATK/2000 DEF/1700
\ザワ…ザワ…/
千歌「え…みんなどうしたの…?」
曜「ち、千歌ちゃん…」
千歌「よ、曜ちゃん?どうしたの…そんな顔して」
曜「あのカード達…マジシャンガールシリーズ…」
曜「中でもブラック・マジシャン・ガールはとても希少なカードと言われてるんだ…マリー仮面さんの古代の機械デッキよりね」
千歌「そ、そんなに…?」
曜「あのシリーズはその見た目に似合わない凶暴性から生産数が限定的…極端に少ない故に、伝説的なカードとなっているんだ」
曜「それに、ブラック・マジシャン・ガールのカードを持っている人はまず居ないし…コレクター値なら…その」
梨子「そんな話しないで!!」
曜「っ!?」
梨子「私のカードを…値踏みするような目で見ないで…」
曜「ご、ごめん…」
梨子「それに千歌ちゃん、そんな場合じゃないでしょ?」
千歌「えっ…」
梨子「私の場にはモンスターが2体…それに比べて、千歌ちゃんの場にはモンスターは居ない」
千歌「!」
曜「確かに…このまま攻撃が通れば千歌ちゃんの負けだ…」
梨子「そういうこと…キウイ・マジシャン・ガールで千歌ちゃんへダイレクトアタック!!」
梨子「キウイ・バーニング!」
『…ハァッ!』
ズガァオンッ!!
千歌「わ、わぁあああっ!?」
千歌 LP/3850 ⇒ 1550
ズザッ…ドサッ!!
曜「千歌ちゃんっ!」
千歌「ぐ、ぐぅうっ…」
梨子「…罠カードは発動しないのね」
千歌&曜「!!」
梨子「…ということは、そのセットされたリバースカードは攻撃反応型のカードじゃないってことね」
千歌「!!」
梨子「だったら、この攻撃で終わりよ!」
曜「ま、まずい…!千歌ちゃんっ!」
梨子「喰らいなさい!ブラック・バーニング!!」
『…えぇえええいっ!』
ギュォオオオ…
千歌「り、リバースカード発動!」
梨子「…っ!?」
曜「このタイミングで発動!?」
千歌「罠カード『コンフュージョン・チャフ』!」
千歌「この罠カードの効果は、プレイヤーへの2回目の攻撃が宣言された時、相手フィールド上のモンスターと代わりに戦闘させるカード!」
曜「う、うまい!これでブラック・マジシャン・ガールとキウイ・マジシャン・ガールを戦闘させて、ダメージも与えつつモンスターを1体撃破だっ!」
『…やぁああっ!』『…!ハァッ!』
ゴォオオオ・・・!!
梨子「させないっ!!」
千歌「っ!」
梨子「リバースカードオープン!速攻魔法『ハーフ・シャット』!」
梨子「このカードの効果は、戦闘を行うモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで半分にし、戦闘では破壊されない効果を付与する!」
梨子「私は、キウイ・マジシャン・ガールの攻撃力を半分に下げる!!」
『やぁあああっ!』『…クッ!!』
ズババババッ!!
梨子「ぐっ…!」
梨子 LP/2600 ⇒ 1750
曜「た、耐えたっ!?」
曜「しかもモンスターを2体残したまま…!」
梨子「ふ…ふっ」
千歌「!!」
梨子「さすがね…マリー仮面に勝ったのは偶然でもないって訳ね」
梨子「でも、まだよ…まだ全然足りない」
梨子「貴女の言う輝き…ワクワクはこんなものなの…?」
千歌「な、何を…!」
梨子「…この間の戦いはただのビギナーズラックだった、ってセンもあるし」
千歌「な、なんだってぇ!?」
梨子「だってこの状態を見て…どう見ても貴女の不利な状態よね」
梨子「伏せカードは攻撃反応型のモンスター破壊カードじゃないし、融合しようにも手札が少なすぎる…そんな状態でどうやって勝つって言うのよ」
千歌「ぐぐぅ…そ、それは…」
梨子「…私はターンを終了」
千歌「うぐぐ…」
梨子「…」
梨子「あのね千歌ちゃん」
千歌「えっ」
梨子「このまま千歌ちゃんが負けるようなことがあったら…」
梨子「私は貴女たちと一緒にスクールデュエリストをすることはできない」
千歌「えっ…」
曜「なっ…!?」
千歌「そ、そんな…いまさらそんなこと言わないでよ!」
梨子「…私の目的はね、簡単に言うと”私が満足できるデュエルがしたい”ってことなの」
千歌「…!!」
梨子「今までの大会じゃどんなに闘っても見つからなかった、満足を…」
梨子「今までも同じ…どんなに闘っても、どんなに有名な大会に出場しても…それは変わらなかった」
梨子「それでデッキを海に捨てようとした…ほんっと私は最低よ、でもね…今、それを見つけられそうなの」
曜「…」
梨子「そう…千歌ちゃん、貴女からね」
千歌「私から…?」
梨子「貴女のあのマリー仮面さんとのデュエルを見た時、何かを思い出しそうになった」
梨子「そう…あの頃の感覚を」
千歌「…梨子ちゃん」
梨子「…でも、この程度で負けるなんてことがあったら、私の目的はとてもじゃないけれど達成できない」
梨子「スクールデュエリストは、降りさせてもらうわ」
千歌「…っ!」
ワーワー!
曜「梨子ちゃん…相変わらず辛口だなぁ…」
曜「(でもね、梨子ちゃんは知らないだろうけど…)」
曜「(昔から千歌ちゃんをそうやって逆境に立たせるってことは)」
曜「(やる気を削ぐどころか、本気にしていくってことになるんだよ!梨子ちゃん!)」
千歌「(…今)」
千歌「(私のフィールドにはモンスターがいない…)」
千歌「(手札は1枚…それに、融合召喚をする素材もないし)」
千歌「(どうしたら…)」
千歌「(…)」
千歌「(このまま梨子ちゃんに負けちゃうのかな…)」
千歌「(そしたら…)」
千歌「(…)」
千歌「(折角ここまで来たのに…)」
千歌「(…)」
千歌「(…彼女たち、μ'sならどうする?)」
千歌「(…諦めずに…)」
千歌「諦めずに…立ち向かうはず!)」
千歌「そうだよ!」
梨子&曜「!!」
千歌「諦めたらそこまでだよ!」
梨子「…」
千歌「…『諦めちゃダメなんだ、その日は絶対くる』」
梨子「…!!」
千歌「私の目標としてるμ'sの有名な言葉だよ…」
千歌「諦めちゃ…駄目なんだよ!!」
曜「千歌ちゃん!!」
千歌「…曜ちゃん」
曜「大丈夫!カードを引いて!!」
曜「千歌ちゃんなら絶対大丈夫!いつも私が信じてる!だから…!」
曜「起こして!奇跡をっ!!」
千歌「…っ!」
千歌「(曜ちゃん…)」
千歌「(…ありがとう!)」
千歌「梨子ちゃん!!」バッ
梨子「…何?」
千歌「大丈夫だよ…」
梨子「…」
千歌「私が今から…物凄いワクワクを…輝きを見せてあげるから!!」スッ
梨子「…!」
千歌「私のターン…ドロー!」シュビッ
千歌「…来た!」
梨子&曜「!!」
千歌「私は!手札から『E・HEROスパークマン』を通常召喚!」ピシィ
ヴォン!フォオオオオ!
E・HEROスパークマン『ハァ!』
LV4 ATK/1600 DEF/1400
梨子「スパークマン…?なぜわざわざ攻撃表示で…」
千歌「更に!」
梨子「!!」
千歌「速攻魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動!」
梨子「…ミラクル・フュージョン!」
曜「あれは…フィールドと墓地に存在するモンスターを選択し、それらの素材を除外することで融合召喚ができるカード!」
曜「まさかこのタイミングで引くなんて…!」
梨子「(…来るわね!)」
千歌「私は、墓地のフェザーマン、バブルマン、そして場のスパークマンを除外し…」ウィーン…カシャッ!
グゴゴゴゴゴ…
千歌「現われろ!『E・HEROテンペスター』!!」ピシィ!
ヴォン!フォオオオオ!
バッ!!
E・HEROテンペスター『フゥウウン…ハァア!!』
LV8 ATK/2800 DEF/2800
梨子「…!」
曜「テンペスター!…あのデッキの中でも一番攻撃力の高いカード!」
千歌「テンペスターで梨子ちゃんのブラック・マジシャン・ガールに攻撃!カオス・テンペスト!!」
ジャキッ!
『ウォオオオオオ!!!』
ズビュゥウウウウ!!!
千歌「いっけぇえええ!」
梨子「残念だけど…これで終わりみたいね」
千歌&曜「!!」
梨子「罠カード、『魔法の筒』を発動!!」
梨子「この罠カードの効果は、この戦闘を無効にして、攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手のライフに直接与える!」
梨子「(このタイミングでこのカードの発動…)」
梨子「(まず防げるカードはない)」
曜「そ、そんな…それじゃあ、テンペスターの攻撃力分のダメージが千歌ちゃんのライフから引かれて…!」
曜「ライフはゼロ…!」
梨子「(勝ったわ…)」
千歌「そう」
梨子「…は?」
千歌「そう来ると思ったよ、梨子ちゃん!!」
梨子「!?」
千歌「リバースカードオープン!!」
梨子「何ですって!?このタイミングでリバースカード!?」
曜「攻撃反応型の罠じゃなかった!?」
千歌「罠カード!『レインボー・ライフを発動』!」
千歌「このカードの効果で、手札を一枚捨てることによって私が受けるダメージは全てライフを回復する効果になる!」パァアア…
梨子「…ちっ!」
梨子「しぶといわね!でもそんなの一時凌ぎよ!」
千歌「この瞬間!手札から速攻魔法カード発動!」
千歌「『ダブルアップチャンス』!」ピシィ
梨子「…えっ?」
千歌「このカードの効果によって、このターン中に攻撃が無効になったモンスターの攻撃力は倍になり…」
千歌「もう一度相手に攻撃することができる!!」
E・HEROテンペスター『ウォオオオオ…!!!』
ATK/2800 ⇒ 5600
梨子「な…なっ…」
梨子「こ、攻撃力5600ですって!?」
梨子「(まさか、そんな…ありえないわ…こんなメタカードをこの局面で使うなんて…そんな)」
梨子「(そんなバカなッ!!)」
千歌「梨子ちゃん」
梨子「っ!?」
千歌「これが、私が梨子ちゃんに魅せる」
千歌「どんでん返しのどんでん返し…」
千歌「最高にワクワクな…輝いた展開だよっ!」
梨子「…っ!!」
千歌「いっけぇええええええ!テンペスタァアアア!!」
『フンッ!』
千歌「ブラック・マジシャン・ガールに攻撃!!」
千歌「ミラクルテンペストォオオオオ!!」
キュォオオオオ…
『ハァアアアア!!』
ズビュゥウウウッ…!!
『きゃぁああああああっ!?』
ズガォオオオオン!!
ブラック・マジシャン・ガール/破壊
梨子「き、きゃぁああああああ!?」
桜内梨子 LP/1750 ⇒ 0
勝者 … 高海千歌
ズザザッ!…ドサッ
千歌「や…」
千歌「やったぁあああああああ!!」
\ワァアアアアア!!!/
千歌「梨子ちゃんに勝てたぁああ!」
曜「まさかあの展開から勝つなんて…凄いよ千歌ちゃん!」
千歌「うんっ!奇跡だよっ!」
梨子「あーあ」
千歌&曜「!」
梨子「…負けたわ、完っ全にね」カチャッ
千歌「あ…梨子ちゃん…」
曜「…」
梨子「最悪、まさかこんな負け方するなんてね…この私がまさかデュエルを始めてスグの初心者に負けるなんて」
千歌「そ、そこまで言う…?」
曜「あ、あはは…」
梨子「でも…」
千歌&曜「?」
梨子「すっごく楽しいデュエルだったわ!!」
千歌&曜「!」
梨子「私…小さい頃ね、初めてデュエルしてみてこんな気持になったの…なんて楽しいんだって」
梨子「それで、一生懸命デッキを組んで…大会のビデオもたくさん観て…」
梨子「千歌ちゃんのお陰でね…今やっと、その感覚を思い出せた」
梨子「貴女のワクワク、ちゃんと見せてもらったわ」
梨子「ありがとう、千歌ちゃん」
千歌「…えへへ」
梨子「私も…」
千歌「?」
梨子「私もさ…その、一生懸命頑張って輝くから…スクールデュエリストとして」
梨子「千歌ちゃんたちと一緒に!」スッ
梨子「…い、いいかな」
千歌「…っ!うん!」ギュッ
\パチパチパチ…/
千歌「あっ…」
千歌「…み、皆の前で握手するとちょっと恥ずかしいね!エヘヘ…」
梨子「ふふふ…そうね」
梨子「…じゃあ」スッ
千歌「ん?」
梨子「どうやってそんなデッキを組んだのかを、さっそく教えてもらいましょうか?」
千歌&曜「へ?」
梨子「だってそうでしょう!?」ズイッ
千歌&曜「!?」
梨子「私がデュエルしてきた中でもこんなトンチンカンでベッタベタなコンボがあんなドンピシャに決まるなんて…」
梨子「生涯無かったわ!!」
梨子「というか、普通にデュエルしててもそんな展開は滅多に…」
梨子「いーえっ!起こりえない筈よ!!」
千歌&曜「えぇ…」
梨子「何故そのカードをデッキに入れようとおもったの!?隠さずに教えてっ!!」
千歌「えっとぉ…あ、これは私が良さそうだな~と思って入れて~…」
梨子「フーン、怪しいわね…曜ちゃんっ!」
曜「あ、はいっ!」
梨子「貴女も協力したのよね~?」
曜「いや、私は最初に渡したきり触ってないんだよね…ははは」
梨子「そ、そんな…」
梨子「完全に千歌ちゃんのオリジナルってことなの…?」
千歌「そ、そうそう!」
梨子「いえ…絶対何かあるはずよ…」
曜「あ、あのね!私も~…その、本当に適当に良さそうだな~って思って適当に入れただけだと思うんだけど、な~」チラッ
梨子「むっ!!」
曜「うひっ!?な、なんでもないであります…」
梨子「千~歌~ちゃんっ!」
千歌「は、はいぃ!」
梨子「教えなさいよ!その構築方法!!」
千歌「え、えぇえ~?適当なんだからホントに教えることなんてないよ~!」
梨子「嘘つかないで!ダブルアップチャンスなんて使いみちも限られてるのに…なんで入れようと思ったのよっ!!」
千歌「うひゃひゃひゃひゃ!!く、くすぐらないでぇ~!!!」
梨子「吐くまで止めないわよ!それコチョコチョ!」
ギャーギャー!!ワイワイ!!
千歌「ひーっひーっ…」
梨子「もうっ…!こうなったら今日は泊まり込みよ!曜ちゃんも来て!!」
千歌&曜「えぇえ!?」
千歌「きょ、今日~!?大会終わったばっかなのにっ!」
梨子「家も近いじゃない!デッキ構築を隅から隅まで見せてもらうわ!」
曜「私は遠いんだけどなぁ…」
千歌「ま、まぁいいけどさぁ…ホントになにもないんだけど…」
梨子「とにかく行くわよ!千歌ちゃん家へ!!」キュッ…ズルズルズル…
千歌「ふげぇええ!?首絞まっでる首っ!よ、曜ぢゃん助げて~!!」ズルズルズル…
曜「…」ポカーン
曜「…ふふふ」
曜「(梨子ちゃん…少し雰囲気変わったみたいだね)
曜「(良かった!)」
曜「おーい!二人とも待ってよー!」
タッタッタッタ…
…
……
………
???「…Wow!あれがAqours」
鞠莉「千歌っち達のデュエル…ねぇ」ニヤァ
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次回!『二人のデュエリスト』
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